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「がまくんとかえるくんに学ぶ、友だちのススメ」【内田祐子 ふわはね絵本のお部屋】


◎4階 えほんのへや

がまくんとかえるくんに学ぶ、友だちのススメ

がまくんとかえるくんに学ぶ、友だちのススメ

新学期の始まりを前に、こんな本はいかがでしょうか。

『ふたりはともだち』
アーノルド・ローベル 作・絵
三木 卓 訳
文化出版局

多くの人が、一度は出会っているお話かもしれません。

がまくんとかえるくん。
不器用で、やさしくて、どこかおかしい。仲良しのふたりが繰り広げる、友情のお話です。

小学校二年生の国語の教科書で学ぶ「おてがみ」。
この本には、その「おてがみ」を含む五つのお話が収められています。

最初のお話「はるがきた」

「春が来たよ」と、大急ぎでがまくんの家を訪ねるかえるくん。けれど、がまくんはまだ起きたくないようです。

「五月のなかばごろ、またきてくれよ」

そう言われても待ちきれないかえるくんは、あることを思いつきます。春が来た喜びは、大好きな友だちと分け合いたい。
そんなかえるくんの気持ちが、なんとも愛らしいお話です。

次のお話「おはなし」

夏のある日、かえるくんは具合がよくないようです。がまくんは、かえるくんのために熱いお茶を一杯作ってあげます。

そして、かえるくんは、がまくんに「おはなしをして」と頼みます。けれど、がまくんはなかなかおはなしを思いつくことができません。

さあ、がまくんはおはなしを思いつくことができるのでしょうか。
友だちのためなら、いつだって一生懸命。少し空回りしてしまうがまくんの姿に、心配しながらも思わず笑ってしまうお話です。

そして「なくしたボタン」「すいえい」と読み進め、ふたりのやりとりにすっかり魅了され、がまくんとかえるくんをもっと好きになった頃、最後の「おてがみ」へと続きます。

「おてがみ」

玄関の前に、悲しそうに座っているがまくん。

「どうしたんだい?」

かえるくんが尋ねると、がまくんは、今は一日のうちの悲しい時間なのだと答えます。

それは、手紙を待つ時間。これまで一度も、手紙をもらったことがないというのです。

すると、かえるくんは「しなくちゃいけないことがあるんだ」と、急いで家へ帰ってしまいます。

さあ、がまくんにおてがみは届くのでしょうか。

楽しいことは一緒に楽しみ、悲しいときには隣に座る。
友だちのために一生懸命になり、ときには空回りしてしまう。
優しくて、不器用ながまくんとかえるくんを見ていると、やっぱり友だちっていいなと思います。

新学期。そこには、新しい出会いが待っているかもしれません。

子どもたちにはもちろん、かつて教科書で「おてがみ」に出会った大人にも、もう一度読んでもらいたい一冊です。

<プロフィール>

絵本のつなぎて ふわはね(内田祐子)

絵本を描く人作る人読む人読んでもらう人を繋ぎたいと関西を中心に活動を続ける。絵本で作る扉や広がる世界を楽しもうと絵本の紹介や絵本がある暮らし、親子の時間が楽しくなる発信をと綴るインスタグラムは子育て中のお母さんや幼児教育に携わる先生方に支持される。

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