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かぼちゃのブルスケッタ【伊藤由香ー小さな食憶ー】


家庭菜園を楽しむ父から、夏に収穫したかぼちゃが届きました。
気が付けば、歩道の銀杏の木々には色づきはじめた実がたわわに。
残暑はまだまだ厳しいですが、少しずつ季節は秋へと向かっているようです。

かぼちゃも、季節を感じる野菜のひとつ。
店頭にも貯蔵を経て甘味を増した、食べ頃のかぼちゃが並ぶ季節となりました。
かぼちゃは収穫後、貯蔵する間にでんぷんの一部が糖に変わり、甘味が増していきます。

父のかぼちゃも、もう少し愛でながら置いておこういと思っていたところ、早目に食べた方がいいかも、と連絡がありその一報に促されて、少し早めに包丁を入れてみることにしました。

丸ごとのかぼちゃをを前にすると、少し構えてしまうことはありませんか?
ヘタを切り落としてから包丁を入れる方法もありますが、ヘタの周りがへこんだものは、硬いヘタだけを切り落とすのが難しいこともあります。
そんな時は、反対側のお尻を上に向け、中心から少しずらしたところに包丁を入れ切り進め、家庭では最後に残ったヘタの部分は、切れ目から手で割るようにすると比較的カットしやすいです。

半分に切ったらピッタリとラップで包んで冷蔵庫の野菜室へ。
すぐに使い切れない分は、さらに使いやすい大きさに切って冷凍保存しておくのもひとつです。
凍ったまま、蒸し煮にしたりスープの具にしたりと、忙しい朝のお弁当の一品にもとても便利です。

さて、今回のかぼちゃを蒸し煮にしてみたところ、思っていたよりも甘さは軽るく、後味もさっぱり。
残りはオーブンでローストしてみたところ、水分がほどよく抜けて果肉はやや凝縮し、焼き目の香ばしさも加わり、蒸した時よりも甘さが前に出て、食感にも輪郭が出てきたように感じます。
同じかぼちゃでも、調理法を変えることで甘みや口当たりの感じ方が変わり面白いものです。

品種によっての味わいはもちろんですが、育った環境や収穫時期、購入後の保存環境によっても少しずつ味わいが変わるものです。
かぼちゃサラダのように全体を和えず、ローストしたかぼちゃにこんがり焼いたパンを加え、かぼちゃそのものの食感を残すと軽やかな甘さも引き立つように感じます。ヨーグルトのシンプルなドレッシングで暑さの残る朝にも食べやすいさっぱりとしたプレートになりました。

かぼちゃのブルスケッタ

材料

  • かぼちゃ 適量
  • バゲット 適量
  • オリーブオイル 少量
【ヨーグルトドレッシング】
  • プレーンヨーグルト 大さじ2
  • ふたつまみ
  • オリーブオイル 小さじ2
(作り方)
  1. かぼちゃは種とワタを取り除き、7~8㎜程に切る。
  2. グリルパンまたは天板に並べ、オリーブオイルを少量かけ250~260度に予熱したオーブンで7~8分焼く。竹串がすっと通れば取り出す。粗熱が取れたら容器に入れて冷蔵庫で保存する。
  3. こんがり焼いたバケットにローストかぼちゃをのせ、ヨーグルトドレッシングをかける。
<プロフィール>

伊藤 由香 (いとう ゆか) 野菜ソムリエプロ

百貨店・野菜ソムリエ協会講師、レシピ提案等で活躍中。長年西洋料理を学んだ後、野菜ソムリエに。旬の野菜を使った食のセミナーはもちろん、自身の子育て経験を生かしたレシピ提案など、親子でできる野菜・果物の特徴を活かしたメニューを得意とする。

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